2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『上機嫌の本』佐藤愛子

波乱万丈で豪快な人生を送ってきたんだろうな、と思わせる内容のエッセイです。 興味を持って調べてみたら、驚きましたよ。1923年(大正12年)生まれで2回も離婚しているんです。 女は結婚したら、どんなことがあっても耐えなくてはならないなんて言われてい…

『最後の花時計』遠藤周作

以前、遠藤周作さんのエッセイを読んで感心したので、図書館で借りてきました。 この世のさまざまなことについて、不平、不満をぶちまけています。老人が愚痴をこぼしているっていう感じです。 年を取ると、とやかく言いたくなるのかもしれないけど、僕はそ…

『ありがとうのかんづめ』俵万智

育児書のようなエッセイです。俵さんが息子さんをどのように教育してきたかが綴られています。 僕なんかは教育について何も知らないけど、俵さんの子育ては正解なんだろうな、さすがは元教師だなって感じです。息子さんがうらやましくなります。こういう育て…

『英文読書術』行方昭夫

私が自分の父親よりも尊敬する王貞治さんは、テレビのインタビューに答えて次のように言っています。 人間だからミスして当たり前って言うでしょ? そういう意味で、プロは人間ではない。 これだけ自分に厳しかったから、868本もホームランを打てたんですよね…

『百人一酒』俵万智

お酒を話題にしたエッセイです。よくまあ、お酒の話をここまで続けられるよな、と感心してしまいます。本当にお酒の話だけなんですよ。たまにはお酒以外の話も混じるだろうと思っていたら、108話すべて、最初から最後まで徹頭徹尾、正真正銘、お酒の話だけ。…

SICKってヤバイよね

私はこれでも翻訳家の端くれなので、たまには英語の話題を。 「sick」という英単語を小学館ランダムハウス英和辞典で調べると、次のように定義されています。 1. 病気の、かげん(ぐあい)が悪い2. むかついて、吐き気を催して3. すっかり不愉快になって、う…

『やっぱり、ひとりが楽でいい』岸本葉子

岸本葉子さんのエッセイからは、何となく淋しさを感じてしまいます。これまでに読んだ岸本葉子さんの本が、癌を患った後のものばかりだったからでしょうか。癌になる前の作品は面白おかしいかもしれないと思って、この本を選んでみました。 なぜ淋しさを感じ…

缶ビールの異物

昨日の晩、ギネスビールを飲んだら、缶の中に何か固形物が入っていました。冷蔵庫が冷たすぎてビールが少し凍ったのかな、そういえば味がおかしかった気がするな、と思っていました。 今朝、その缶を振ってみると、まだ固形物があります。昨晩は寒かったから…

『すらすら読める土佐日記』林望

古典はおもしろい、と林望先生はおっしゃいます。たしかに、数百年も読み継がれてきたのですから、古典には何かが含まれているのでしょう。でも、特に土佐日記は、和歌の素養がないと楽しめないかも。その古典が書かれた時代背景を知っているかどうかよって…