『バブルノタシナミ』阿川佐和子

2017年7月に発行された本だから、今まで読んできた阿川佐和子さんのエッセイのなかでは最も新しいものかな。

ちょっと調べてみたら、これまで僕が読んできた阿川佐和子さんのエッセイは、すべて10年ほど前に出版されたものばかりでした。

その10年ほど前のエッセイと比べると、このエッセイ集は落ち着いています。自分をさらけ出して、赤裸々に爆笑を狙っているという印象は受けませんでした。10年も年齢を重ねた上に結婚もして、落ち着いたのでしょうか。

あまり比較してはいけないけど、親友の檀ふみさんと比べると、品格は劣るかも。いえ、阿川佐和子さんが下品だとは言っていませんよ。他の本を読んでみると、阿川佐和子さんも、檀ふみさんと同じで、かなり恵まれた家庭で育って、いい教育を受けたことがうかがえますから、下品になるはずがありませんし、上品であることは間違いありません。ただ、檀ふみさんの方が上品だと言いたいだけです。

人のことをとやかく言うお前はどうなんだ、とお叱りを受けて当然です。すみません。自分のことを棚に上げていました。しかも、またもや本の内容に触れていませんでした。