『ひとりを愛し続ける本』遠藤周作

さすがは遠藤周作さんです。最初から引き込まれました。

人を見る目が鋭すぎます。しかも、遠藤周作さんのおっしゃることは、どれもこれもごもっとも。思わず頷いてしまいます。

初版が1986年ですから、30年以上も前の本です。こんなに古い本なのに、遠藤周作さんの意見に頷けるということは、人間って本質的には進歩しないものなのかなと思ってしまいます。

この本を読むと、遠藤周作さんは物静かに人をじっと観察している人なんだろうな、と思ってしまいますが、軽井沢の別荘では、一時期、どんちゃん騒ぎをしていて遠藤パーティと銘打たれていたそうです。