キングコング

40年ほど前、父に連れられて映画館へ行き、『キングコング』を見た記憶があります。10歳にも満たなかった僕は、字幕を読めるでもなく、ましてや英語を理解できるわけもなく、ただただ退屈していましたが、キングコングが美女の衣装をはぎ取る場面だけ鮮明に脳裏に焼き付けていました。

 

あれはどのような映画だったのだろうとずっと疑問に思っていたのですが、レンタルビデオの時代も、ビデオがDVDに変わってやがてブルーレイの時代になっても、なぜか『キングコング』を見るのを忘れていました。

 

先日、アマゾンプライムに入会して『キングコング』を検索してみると、なんと無料で見れるので、さっそく40年来の謎を解くことにしました。

 

ずっと昔の映画ですから、撮影技術が未熟で、キングコングの動きがぎこちなかったり、船上のシーンがスタジオ撮影であることがバレバレだったりするのですが、有名な映画だけあって、それなりにハラハラドキドキさせられました。当時の人たちはかなり驚いたのではないでしょうか。

 

「でも、何かおかしい。たしか小さいころ見た『キングコング』はカラーだった気がする」と思って調べてみたら、映画に詳しくない僕はまったく知らなかったのですが、『キングコング』は何回もリメイクされていたんですね。美女が衣装をはぎ取られる場面はもっときわどかったはずだという僕の記憶は、単なる記憶違いではなかったようです。