アメリ

フランス映画はボディーブローのようなもので、後から効いてくるような気がします。

 

アメリカ映画は、ハラハラドキドキさせられて、最後に問題が解決してスッキリして、よかったよかったで終わるというように分かりやすいのですが、後に何も残りません。それと比べると、フランス映画は難解で、後で本を読んで主人公の心理を確認して初めて作品の良さを理解できるような気がします。

 

この『アメリ』という作品も、「つまらない映画だな。でも、最後、ふたりでスクーターに乗っているとき、アメリの幸せそうな仕草や表情がいいな」としか感じませんでしたが、なぜか何かが心に引っ掛かりました。その心に引っ掛かっている何かを取り除きたくて、図書館から本を借りて読んでみたら、「これ、いい作品じゃん!」という感じです。

 

映画と本を両方合わせて楽しんでもらいたい作品です。