犬のトイレと自分のトイレと悟りの境地

犬の散歩はいい運動になるし楽しいのですが、トイレだけは困ります。

 

犬は散歩の途中でおしっこをしますから、どんどんすっきりしていくのでしょうが、人間は途中でするわけにはいきませんから、どんどんもじもじすることになります。

 

今日も、途中でトイレに行きたくなってしまいました。なぜか、そういう時にかぎって、かわいいチワワを連れた綺麗な女の人とすれ違ったりするんですよね。すれ違うときだけ、涼しい顔をして笑顔で挨拶しました。

 

もうすぐ家に着くころには精いっぱいで、少しくらいなら出してしまってもいいかな、なんて考えたりします。けど、少しでも出してしまったら、途中で止められないだろうから思い止まります。

 

でも本当にぎりぎりで、もう薄暗いから漏らしてしまっても誰にも気づかれないんじゃないかなんて考えたりします。それでも、そっちに踏み込む勇気がでません。

 

やっと家に着いて、リードを玄関ドアの取っ手にひっかけ、トイレに駆け込みます。我慢が必要なのは、あそこをズボンから取り出すときまでです。その後は落ち着いて、こぼさないように出します。

 

難事を乗り越えた達成感、大きな安堵感がありますが、疲労感もあります。

 

でも、思ったほどの量ではなかったりします。なんだ、こんな少しのことで悩んでいたのか。これって、人生と同じだな、なんて妙に悟ってみたりして。