腐っても鯛、年老いてもポール・マッカートニー

先日、ポール・マッカートニーを見に行ってきました。

 

最初は期待していませんでした。だって、76という高齢ですよ。声が出るのかなって疑いたくもなるでしょう。声域も狭まって、声量も落ちているだろうと思っても仕方ないいよね。

 

ところがどっこい、ポールはスーパースターでした。

 

ビートルズの曲を歌っているときは、「痛い」と感じました。どうしてもアルバムと比べてしまいますから、ド素人の僕にも分かってしまうんです。若い頃とはやっぱり違います。高音は出てないし、声のハリというのか、ノビというのか、そういうものがないんです。

 

でもね、味があるんですよ。新曲はいい感じでした。さすが、いい曲を作るなって思いましたね。この年齢になっても、いい曲を作り続けられるポールは偉大です。ギターはもちろん、ピアノもウクレレも弾いてくれるし。それに、76のお爺ちゃんが、ちゃんとシャウトするんですよ。2時間以上も歌い続けて疲れているだろうに、最後に大声を張り上げて盛り上げるところは、さすがスーパースターだなって感じでしたよ。

 

そのスーパースターを前にして、よだれを垂らしながら居眠りしている僕の妻は、ポールに負けない大物かな。

 

とにかく、若い女の子を40人も50人も集めて口パクさせてる奴らとは違うよ。そんな奴らとポールを同じ土俵に上げてしまう僕が大馬鹿というものか。