檀ふみさんの若い頃のエッセイ『ほろよいかげん』を読みました。
父親が作家という血筋のためか、慶応義塾大学卒業という頭の良さのためか、きれいな文章で、高校の教科書に採用されたというのも納得です。育ちの良さもにじみ出る、気品あふれる文章でもあります。
たぶん、「コーヒーギフトはAGF」というコマーシャルに出ていた頃に書かれたのだと思いますが、170という長身のあれだけの美女であって、これだけ品があるのに、なぜ結婚しなかったのだろうか、と不思議でなりません。火宅の人を父親に持ったから、男性不信があったのでしょうか。