オペラ座の怪人
名画には、心に残るシーンがあります。
パディントンがルーシーおばさんに抱きつき、"Happy birthday, aunt Lucy” と囁くところ。
ヌードルスが中国人の店でアヘンかなんかを吸って、しかめっ面をしていたのに急に笑顔になる瞬間。
ダンバー中尉にインディアンが、どんなに離れても友達だということを忘れるな、みたいに叫ぶシーン。
アメリが恋人を得てスクーターに二人乗りしたときの幸せそうな表情。
王女アンが記者から写真を手渡されてハッとする場面。
”ET phoned home"
エレベーターで銃殺された刑事が、死ぬ間際に自分の血で "They are touchable" と書き残すところ。
チェンが間抜けな電話技師を装って敵の道場に忍び込むところ。
『オペラ座の怪人』は、僕の心に残らなかったようです。自分の娘に対する歪んだ愛情とか、人間の心の闇とか、題材はいいけど、もっと上手な表現方法があったのではないかな。