缶ビールの異物
昨日の晩、ギネスビールを飲んだら、缶の中に何か固形物が入っていました。冷蔵庫が冷たすぎてビールが少し凍ったのかな、そういえば味がおかしかった気がするな、と思っていました。
今朝、その缶を振ってみると、まだ固形物があります。昨晩は寒かったから氷が融けなかったのかなと思っていました。
夕方、まだ固形物があります。今日は暖かかったから、氷が融けないはずありません。すぐに缶切りで缶を開けてみたら、驚いたことに、ピンポン玉のようなものが入っているではありませんか。異物混入だ。すぐにメーカーに連絡しないと。缶に電話番号が書いてあるだろう。
缶を調べてみたら、クリーミーな泡を作るために球体を入れてあると書いてありました。もっと大きく書いてくれよ。びっくりしたなあ、もう。
ビールが凍っていたから味がおかしかったなんて、私の味覚はどうなっているのだろう。
『バブルノタシナミ』阿川佐和子
2017年7月に発行された本だから、今まで読んできた阿川佐和子さんのエッセイのなかでは最も新しいものかな。
ちょっと調べてみたら、これまで僕が読んできた阿川佐和子さんのエッセイは、すべて10年ほど前に出版されたものばかりでした。
その10年ほど前のエッセイと比べると、このエッセイ集は落ち着いています。自分をさらけ出して、赤裸々に爆笑を狙っているという印象は受けませんでした。10年も年齢を重ねた上に結婚もして、落ち着いたのでしょうか。
あまり比較してはいけないけど、親友の檀ふみさんと比べると、品格は劣るかも。いえ、阿川佐和子さんが下品だとは言っていませんよ。他の本を読んでみると、阿川佐和子さんも、檀ふみさんと同じで、かなり恵まれた家庭で育って、いい教育を受けたことがうかがえますから、下品になるはずがありませんし、上品であることは間違いありません。ただ、檀ふみさんの方が上品だと言いたいだけです。
人のことをとやかく言うお前はどうなんだ、とお叱りを受けて当然です。すみません。自分のことを棚に上げていました。しかも、またもや本の内容に触れていませんでした。
『まだふみもみず』檀ふみ
檀ふみさんの親友である阿川佐和子さんによると、檀ふみさんは何でも学術的に追及する人なのだそうです。檀ふみさんご自身は、学生の頃はそんなに勉強しなかったけど、社会に出てから勉強するようになった、と自分のことを言っています。
いつ勉強したかに関係なく、きちんと勉強しているから、NHKの連想ゲームで好成績を上げられたし、この本のように綺麗な文章が書けるのですよね。檀ふみさんがきれいなのは、内面が美しいからなのだろうな、と思います。
僕も勉強しようっと。でも、この年齢からでは遅すぎるかな。
何だか、本の紹介になっていませんね。本の内容について触れてませんもんね。それでもまあ、読んでみてください。檀ふみさんの教養の深さと綺麗な文章に感動しますよ。
『オドオドの頃を過ぎても』阿川佐和子
阿川佐和子さんは、子供の頃あまり読書をしなかったと言っていますが、なかなかどうして、ご自身では気付かぬうちに、良書をけっこう読んでいたことをこの本で白状しているではないですか。優秀なお兄様に比べたら、読んだ本が少なかったということに過ぎないですね。世間一般に比べたら、かなり読んでいますよ。
阿川佐和子さんは、横暴なお父様に虐げられていたと言っていますが、なかなかどうして、ご自身では気付かぬうちに、お父様から守っていただいていたことをこの本で白状しているではないですか。お父様を介して知り合った人たちは、そうそうたるメンバーですもんね。とても良い環境を提供してくれた、いいお父様ではないですか。
いい環境に生まれ育った阿川佐和子さんのことがうらやましいです。いえ、いい環境に生まれ育ったのだから、阿川佐和子さんが今日のように活躍しているのは当然だなんて言っているのではありません。同じ環境に生まれ育っても、僕のように怠け者では成功できなかったでしょうから。